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コウノドリ(2012年)

第1話 講談社週刊モーニング 2012年第35号掲載

「神さま助けて…… わたしの赤ちゃん」
産科医は「必要無い」...? 鵠鳥サクラ医師登場!

主人公は、ペルソナ産院に勤務する産科医「鴻鳥サクラ」。彼のもとにある日やってきたのは、妊婦の前田さん。出産を控えた彼女の職業はなんと、ストリッパーであった。帝王切開の同意書へのサインを求めるも、商売道具である身体に傷をつけたくないという理由でお腹を切ることを拒む前田さん。そんな前田さんに鴻鳥が言った言葉には、彼の命に対する想いが刻まれていた。更に危険な状態に陥る前田さんとその赤ちゃんの行方は? お産中、手術室では彼女の希望により、ピアニスト「ベイビー」の音楽が流れていた。ジャズピアニスト「ベイビー」。年齢、経歴は全て不詳。解っているのは養護施設で育ったということだけ。正体不明のジャズピアニストベイビーの秘密とは、胸ポケットに入れた携帯電話だった。

コウノドリ(2012年)

第2話 講談社週刊モーニング 2012年第35号掲載

「最終的に決定するのは、
 赤ちゃんの両親であるお二人です。」

緊急時や手術でもないのに、いそいそと病院に現れた産科医「鴻鳥サクラ」。彼にはこの日、どうしても立ち合いたい川村さん夫婦の出産があった。2年前、川村さんのはじめての妊娠を担当したのが鴻鳥だった。川村さんの赤ちゃんは、お母さんの胎内でしか生きられない病気だった。事実を告げる鴻鳥。驚愕し、嘆き苦しむ川村さん夫妻。「この子の命は無意味なんですか?」産まれても、確実に死んでしまう赤ちゃん。同僚の下屋も、胸を痛めていた。「私たちには何もできないんでしょうか?」と問いかける下屋に、鴻鳥は言う。「産科医は無力だ。」

コウノドリ(2012年)

第3話 講談社週刊モーニング 2012年第36号掲載

「先生...本当にこれで、
 良かったんですよね?」

産科医鴻鳥のもとにやってきた、川村さん夫婦と小さな命。おなかの中の赤ちゃんは、無脳症という致死的な病気であった。我が子が、産まれても生きられない病気だと宣告されても、なんとかして助ける方法を見つけ出したい川村さん。この出産を、どうしても諦めきれない妻を動かしたのは、それを支える夫の、切実な想いであった。小さな命をめぐって繰り広げられる、夫婦や家族の絆を目の前に、鴻鳥はどう進んでいくのであろう? 「産科医は無力だ。」自分の言葉を引き受けながらも、産科医という仕事を、今日も全うしようとするのであった。

コウノドリ(2012年)

第4話 講談社週刊モーニング 2012年第37号掲載

「たとえそうだとしても、
  それでも僕は、コウノドリだ」

川村さんの悲しい出産が終わった。同僚の下屋にふと、「なぜ産科医になろうと思った?」と質問する鴻鳥。下屋と鴻鳥、偶然にもまさに産科医になるべく相応しい名に産まれた二人であるが、そこには、患者には決して明かす事のできない産科医の本音があった。一年後、2度目の妊娠で再び自分のもとにやってきた川村さんに「産科医の出番がないお産が、一番の理想です。」と笑顔で伝える鴻鳥が居た。出産は奇跡である。そんな奇跡を前に産科医などは無力なのかもしれない。たとえそうだとしても、、、 ピアニストベイビーと産科医鴻鳥の毎日は、今日も目まぐるしく始まるのであった。